【花粉症の症状】見分けるポイントは鼻水の状態?こんな症状は花粉症です

花粉症はもはや日本の国民病

現在、国民の約4割が罹患している“国民病”として認識されている花粉症。
正式な病名は「季節性アレルギー性鼻炎」で、原因となるアレルゲンに反応することで症状が引き起こされる病気です。
一度、かかってしまったら根治するのが難しく、毎年、一定の時期になると必ず症状が現れるようになります。
花粉症はアレルギー反応のひとつです。

アレルギーの原因は自己防衛機能

アレルギーは、人間の身体には備わっている自己防衛機能の一つです。
人間にはウィルスなどの外敵から身を守るための機能が備わっています。
体内に侵入してきた異物をくしゃみや鼻水によって外へ追い出そうとするのですが、過剰なまでに拒否反応を起こしてしまうケースがあり、それを概してアレルギー現象と呼んでいます。

複数の植物が花粉症の原因になっている

以前は、春先だけが花粉症のシーズンのように思われていましたが、実はそれは間違った認識です。
花粉症が騒がれるようになった当初はスギやヒノキといった、春先に花粉をまき散らす樹木が原因とされていましたが、年々、原因となる植物が増えて行って、春先に花粉をまき散らすものだけでなく、夏や秋にはイネ科の植物が原因となる花粉症にかかる人も増えています。
花粉など飛沫しないように思える冬場にも、天気の良い日には秋の花粉であったり、春の花粉が一足早くやってくることもあります。
要するに一年中、何らかの花粉症に悩まされている人が存在しているのです。

年々増えていく花粉症患者

今では、約50種類の植物が花粉症の原因となっているといわれています。
今から30~40年前には、ここまで花粉症患者の数は広がりを見せてはいませんでした。
特定のアレルギー患者の一部が同じような症状に悩まされていたという状況に過ぎませんでしたが、年々、花粉症の原因となる植物が増えているように見受けられましたが、時が進行し、瞬く間に花粉症患者が増えてしまいました。

花粉症患者拡大の理由

花粉症患者拡大の理由はいくつかあります。そのひとつとして指摘されているのが、日本の山林にスギの木がものすごく増えてしまったことです。
ちょうど昭和30年代、日本の高度成長期に植えられた杉の木が、ここ十数年の間に成熟期を迎え、その結果、多くのスギ花粉をまき散らすようになったのです。
それに加え、最近は林業に携わる人が減少。スギ林や森林の整備が行われなくなったことも、花粉が増えてしまった理由にあげられます。
また、現在社会の問題として、ストレス社会の深刻化によって、人間の体質が変化したこともあげられています。

アレルギーの原因はストレス?

アレルギーと自律神経には密接な関係があります。
過度なストレスは自律神経失調症を引き起こす可能性もあります。
そのため、ストレスフルな社会になってアレルギーを引き起こす人が増えてしまったという考えも生まれています。
また清潔な環境の中で、人間の免疫力が落ちてしまったのではとの指摘もあります。
気密性の高い住宅に住むようになって、気温や湿度がコントロールできるような快適な生活が手に入った一方で、ハウスダストやダニの増殖を促進。それらの因子がアレルギー体質を引き起こしたという説もあります。

花粉症の基本的な症状

花粉症はいくつかのつらい症状が伴います。
ご存知の通り、鼻水、くしゃみ、目のかゆみといったものがメインとなりますが、かなり症状がきつい人は、見ていられないほどつらそうです。
何をしていても、目のかゆみは鼻のむずむずに苛まれ、仕事や勉強に集中ができなくなってしまいます。
花粉症の症状を抑える抗ヒスタミン薬を飲んでいなければ、もうまともな生活が送れない、そんな重症患者もいます。

花粉症に負けない身体づくりを

この花粉症は一度かかってしまうとなかなか治りません。長く付き合っていかなければならない病気です。
ただし、身体の調子が良ければ、ものすごい量の花粉が飛沫しない限り、それほどきつい状態にはならないという人もいます。
やはり免疫が低下しているときほど、粘膜の炎症が起こりやすく、弱り目に祟り目という状態に陥りがちです。
生活習慣を見直し、十分に睡眠をとって、花粉症に負けない身体をつくるということも必要です。

風邪と症状が似ている花粉症

この花粉症、鼻水、くしゃみなどの症状が共通するため、よく風邪と混同してしまうケースもあります。
市販の風邪薬を飲めばいいと自己判断をして、いつまでも症状が改善されない…というケースもよく見られます。
花粉症と風邪の症状の違いを比較してみましょう。

風邪か?花粉症か?ポイントは鼻水の状態。

まず、発熱があるのが風邪で、花粉症の場合、よっぽど悪化しない限り、発熱にはいたりません。
鼻水の状態によって区別をつけることができます。
花粉症にかかった場合、鼻水はずっとサラサラの、俗にいう“水っぱな”の状態が続きます。
しかも鼻の粘膜が炎症を起こすことで分泌量が増えて、自然と鼻から垂れてしまったり、のどに流れ込んでしまうこともあります。
かんでもかんでも止まらなくなってしまいますよね。
風邪を引いた人も、最初はサラサラな状態の鼻水からスタートするケースがありますが、やがて粘り気のある鼻水が出てくるようになります。
そうなったら間違いなく風邪。もちろん、花粉症と風邪の両方にかかっている可能性もなきにしもあらずですが…。
基本的には風邪の治療も進めたほうがよさそうです。

風邪は片方、花粉症は両方?

実はくしゃみが出やすいのは風邪で、花粉症は鼻がつまったことでくしゃみがでるという状態です。
この鼻づまりにも風邪と花粉症の間に症状の違いがあります。
花粉症の場合には悪化すると、両方の鼻が詰まることが多々ありますが、風邪の場合には片方しかつまりません。
両方の鼻が詰まってしまうと、口呼吸になってしまいますから、それが引き金となって口が乾き、咳がでるようになって、ときには匂いや味がわからなくなることもあります。
夜には大変、寝苦しくなって睡眠不足になり、さらに免疫が低下して花粉症が悪化するという負のスパイラルに陥る可能性も高いのです。
もちろん、これは言うまでもないことですが、目のかゆみを伴うのは花粉症であって、風邪を引いただけでは目の粘膜が炎症を起こす可能性は少ないといえるでしょう。

check point!!

風邪 花粉症
鼻水 粘り気がある サラサラ
鼻づまり 片方だけ 両方つまる

花粉症の症状が悪化する危険性

さらに、花粉症が悪化すると、上記のような基本的な症状以外に、のどや皮膚のかゆみや頭痛、倦怠感などを引きおこす可能性もあります。
もちろん、常時、鼻がむずむずしていたり、目がかゆい状態が続きますから、イライラしてストレスもたまります。
症状が重くなると肉体的にも精神的に意欲が低下し、楽しい生活に悪影響を及ぼす可能性もあります。
しかも花粉症の場合、これらの症状が花粉の飛沫する期間、長く続くのですからたまったものではありません。
花粉症がひどくなる前に通院し、処方薬をもらうなどの対策は打っておくべきでしょう。

市販薬、スイッチOTC薬の活用も

病院に通う時間を作るのが難しければ、少なくとも自分の症状に適した治療薬を処方してもらい、症状を緩和させながら快適な生活を送ったほうがよさそうです。
また、最近は処方薬と同じ主成分を用いた市販薬、スイッチOTC薬も充実しています。
処方薬ほどではないにせよ、苦しい症状を抑える効果も期待できるので、ぜひ活用したいものです。